2014年12月28日日曜日

個人が動画で”稼ぐ”時代へ-動画ビジネスの未来形

Product Picks

サイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)の三田です。

2014年は、UUUMを始めとするYoutuberマネジメント事業が遂に本格始動しました。
HIKAKIN氏の大規模なテレビCMも配信された今年はまさに”Youtuber元年”といえるのではないでしょうか。

Youtuber関連市場がじわりと立ち上がりを見せる中、本日は動画領域の”次”の産業は何か?というテーマを取り上げたいと思います。

・はじめに、簡単な結論

→"Jukin Media"って会社が今後来ると思う


2013年6月、Youtuberマネジメントプロダクション「UUUM株式会社」が生まれました。

UUUMは日本一のYoutuberであるHIKAKIN氏をファウンダー/最高顧問として迎え、Youtuberの可能性を最大限サポートしていくYoutuberマネジメント会社です。

HIKAKIN氏のような世界的に有名なYoutuberが誕生したことによって、”Youtuber”という職業が生まれました。

既に、日本のどこかの小学生が「将来の夢は何?」と聞かれて「HIKAKINになること!」と答えているかもしれませんね。



さて、本題です。
Youtuberの次の波は、「Youtuberの個人化」なのではないかと考えています。

「Youtuberの個人化」とは何か。

普段何気なく写真やテキストをfacebookにアップロードするように、撮影した動画をアップロードすること。アップロードした動画を、面白いと思う人が見に来る&フォローする、といった状態が日常的になること、と定義します。

”Jukin Media”という会社があります。2009年に生まれたこの会社は、バイラル動画素材のマーケットプレイスとライツマネジメント事業を展開しています。

皆さんが何気なく撮影した動画で流行った作品、もしくはこれから流行りそうな作品を数万~数十万円で買い取り、権利をクリアにした状態でテレビ局に再販するというビジネスモデルです。

このJukin Mediaのようなビジネスモデルにより、Youtuberは影響力のあるトップレベルのクリエイターだけに限らず、もっともっと個人化が進んでいくのではないか、というのが本記事の結論です。

・Jukin Mediaの事業概要




元々TV番組制作をやっていたJonathan Skogmo氏が2009年に創業し、2014年5月に約1億円の資金調達を行っています。現在のメディアパワーについては以下の通り。

動画の総獲得Like数:1,789万 Likes
チャンネル登録者数:722万 Subscribers
動画の総再生回数 :53億 View

TV制作の現場で働く社員さんがYoutubeにアップロードされている動画素材を番組で放送しようとした時、個別でクリエイターさんに連絡を取り、場合によっては謝礼をお支払いして地上波で放送させていただく、という流れを経ています。

世界中の各局がそうした動画を探して、個別で連絡し、毎回謝礼をお支払いし…というプロセスを代行し、あわせてライツマネジメントを行うのがJukin Mediaです。

・ビジネスモデル


"Viral videos are our world. Whether you have them or you need them... We happen to cover both."

とTopページにあるように、対象となる顧客は以下の2パターン存在します。

①動画をアップロードするクリエイター
②動画を使いたいと思っている個人、企業

Jukin Mediaは動画クリエイターから動画の再販権利を買い取り(1本あたり約数万~数十万円)、TV局に売る(放映ごとに都度課金で1再生あたり数万~数十万円)という形で利益をあげています。

・主なコンテンツ


Jukin MediaBuzzfeedのようにいくつかジャンルごとにアカウントを分けているのですが、主力は以下の3チャンネルです。

- JukinVideo(総合バイラル動画)

- FailArmy(失敗動画)


- CutiesNFuzzies(子供やペットなど、かわいい&ほっこり動画)

単なる動画1本1本を繋げるだけでなく、タイトルや構成を編集して一手間加えることにより、非常に見やすく面白い動画になっていることが分かります。

・マーケットプレイス

動画のECサイトのようなイメージで、誰がどのような動画をアップロードしているのか見ることができます。



このポータルを元にTV局が直接動画を買い付けしたり、Jukin Media側で再編集を行ってコンピレーションのような形で再販売することによって収益を得ています。

既存のTV番組やプロダクションと提携して番組の共同制作も開始しています。

類似のビジネスを展開している競合であるStoryful社はTIMES、WallStreetJournalなどの発行体であるNewsCorp(ニューズ・コーポレーション)から25億円で買収されており、既存のマスメディアとの親和性が高く、良い相互補完関係になると思われます。

・結論



日本ではMixChannelが利用者数を大きく伸ばしてきています。


「世界中で加熱するSelfie文化」という別記事でもまとめましたが、今後日本を含むアジア全体でも「個人が動画をアップロードする時代」がますます近づいていくと思われます。

動画クリエイターの個人化が進むことによって動画コンテンツの量が増え、キュレートすることによる価値が生まれます。

当然著作権はクリエイターさんが保有しているので、著作権をクリアしてくれる仕組みと、作品売買の需要が生まれて来るのではないでしょうか。

個人動画のマーケットプレイス&ライツマネジメント、という切り口のJukin Mediaについては日本~アジアという切り口で勝負できる可能性を秘めていると思います。

支援先のCuRAZYPocket Supernovaとも、動画の未来を語らいながら年末を過ごしたいと思います。
もし、こちらの分野に興味がある起業家がいらっしゃいましたら、是非一度議論しましょう。

それでは皆さん、Youtubeと共によいお年をお過ごしください。

@mitacav

2014年12月18日木曜日

モバイル個人間送金サービス LINE Pay & Venmo 徹底比較

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■Apple Pay を皮切りに、モバイル決済サービス

Apple Pay を皮切りに、モバイル決済サービス分野が盛り上がってきました。
満を持して一昨日、LINEからLINE Payの開始が発表されました。

今後決済サービスの行方はどうなっていくのでしょうか?

大きく、2つの流れがあるのではないかと考えました。

(1)メッセンジャーサービスを軸とした展開


(2)独自のアプリを軸とした展開

そこで今回は
モバイル個人間送金サービスを2009年より運営しているVenmo と
一昨日発表されたLINE Payを比較してみます。


■Venmo

まずは2009年に設立され2年間のテスト期間を経てリリースされたVenmo を見てみます。








Venmo はアメリカの大学生を中心に人気のサービスで一番の利用シーンとしては
友達と飲みに行ったときの割り勘、パーティを企画したときに誰かに立て替えてもらった分を支払う時などです。



Venmo の魅力は、何と言っても送金・受取手数料が無料であることです。

Venmo を使って決済をする際に登録可能なのは、銀行口座、デビットカード、クレジットカードの3種類で銀行口座、デビットカードを用いての送金は手数料無料で、クレジットカードを利用した場合のみ3%の手数料が発生する。



割り勘など小さな金額の決済の際に、手数料が無料になるのはユーザーにとって非常に魅力的です。

またVenmoは支払の翌営業日には振り込まれるので、お金を受け取った側にとっても非常に便利です。通常Paypalは数日かかります。

2つ目の魅力はソーシャル機能。

友人が誰に何に対して支払ったかがタイムラインでやりとりが確認することができる。
このようなUIも非常に若者には慣れ親しんだ点であるのもVenmo が人気である理由の1つであると感じます。


Venmo はLINE Pay や Wechat のような巨大なプラットフォームからではなく、着実にユーザー数を獲得してきた。もともと大きなプラットフォームを持っていると、ある一定数のユーザーが見込めるが、Venmoのようにプラットフォームがない場合、手数料無料で徹底的にユーザーを集める事にフォーカスした事が考えられます。

ちなみに2014年度のQ1の決済総額は遂にスターバックスのアプリの決済総額に並びました。






■LINE Pay

Venmo と比べて魅力的なのは、既にLINEという大きなプラットフォームを持っており、初期のユーザーが集めやすくその結果、友人同士での送金も、アプリを持っていないからできないというようなシーンが起きにくく、ユーザー利便性が高いことだと思います。



LINE は送金手数料は無料ですが出金手数料216円かかります。

Venmoと比較してみると、
クレジットカード登録や銀行口座振替は同様だが、コンビニでチャージが可能なのはコンビニが発達している日本らしいと言えます。


日本での利用シーンは米国同様大学生の飲み会の割り勘などが考えられます。立て替えていたお金を友達に請求するのを渋っていた人もLINE Payでより心理的な障壁が下がると思います。

■モバイル送金サービスの今後

現在、日本の個人間の送金においては、割り勘などであれば現金支払い、遠方の人への送金は銀行振り込みやネットバンキングなど、ある程度の快適さで実現されており、強烈なマーケットペインがあるわけではありません。

そういう状況でモバイル送金サービスが普及していくためには次の条件を満たすのが必須だと感じました。

・大量のユーザーを抱えていること(その結果、どんな知り合いにも問題なく送金できるという状況が実現されること)

・セキュリティがしっかりされていること

・使いやすいこと(面倒な作業なくワンタップで送金できる)

・安いこと


現状日本において、LINEは最大のユーザー数を持つソーシャルプラットフォームと言えるので非常に大きな期待を持っています。懸念点があるとすれば、LINEの乗っ取りなどでユーザーにセキュリティの面で心理的な不安があるかもしれないこと、出金手数料が216円かかることでLINE内で買い物したくない人にとっては不便という事でしょうか。




また今後facebook もこの分野に参入してくる事が予想されており、米国では大きなプラットフォームであるfacebookと,Venmo やPaypalの戦い、
日本ではLINE Pay とfacebookの戦いがどうなっていくのか楽しみです。


今日はこの辺で。


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2014年12月15日月曜日

イケてるシェアリングエコノミーサービス4選

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本日は今後のスタートアップシーンをもっと熱くしてくれるであろうシェアリングエコノミー(共有型経済)のサービスをまとめてみました。世界的にはAirbnbが一番有名ではありますが、「泊まる」以外にも未利用資産を活用しより日常を便利に豊かにしていってくれるであろうサービスをご紹介致します。

■モノのシェア
・女性のクローゼットの中に眠っている服を貸し出せる Peer-to-Peer サービス
Style Lend



Style Lendは女性の高品質なドレスなどの衣服を貸したい人と借りたい人をマッチングするPeer-to-Peerのマーケットプレイスです。


Y combinatorの卒業生でもStyle Lendでは上記の写真のように、借りて側は気に入ったドレスが見つかれば借りる事ができるし、貸し手側は自分が持っている服で「マネタイズ」ができることが一番の魅力です。

過去にパーティに参加するために買った高級なドレスも、いまやfacebookやInstgramにたくさんそのドレスを着た自分の写真があがってしまい、着ることができなくなってしまったものの、捨ててしまうともったいないというドレスを簡単に貸し出せます。


$5で自分が貸し出したドレスに保険をつけることができるので安心して使う事ができますね。Airbnbでもホスト向けに保証がありますがやはり自分の「資産」を貸し出すビジネスには貸し手の不安を取り除くための保険は不可欠だと思います。

まずはドレスなどの高級な服に注力しい将来的には服以外に靴なども視野に入れて展開されているとのことです。

・家庭料理を楽しむ事ができる「EatWith



旅行などに行った時、その土地の家庭料理を食べて見たい人と家庭料理を振る舞って交流やお金稼ぎがしたい人をマッチングするサービスです。


旅行中は特に地元のレストランを巡るだけでなくその土地ならではの家庭料理を食べてみたいという欲求を満たしてくれるサービスがこちらです。


筆者もまだ利用した事がないですが、家庭料理やその土地の人との交流に興味があり、数時間だけさくっと交流したい方にはぴったりなサービスだと思います。

■空間のシェア
・空き駐車場のシェアリングサービス「あきっぱ!


「あきっぱ!」は全国の空いている月極駐車場などを一時利用できるサービスです。

利用者側は、スマホで簡単に検索・予約・決済がスムーズに行え、かつ通常の駐車場を利用するよりも利用できるのがメリットだ。貸し手側はもちろん、自らが使っていない駐車場を貸し出す事ができる。


都市部では未だに一時利用可能な駐車スペースが見つからず困っている方が多かったり、その結果として路上駐車が問題となっている。駐車場を一時的に安く使いたい人と貸し出したい人を効率的にマッチングする事で駐車場問題を解決を目指しています。



■動物のシェア
・犬を一時的に預かってほしい人と預かるを人をマッチングする「DogVacay



DogVacayは旅行や出張などで犬を一時的に預かってほしい人と、犬好きのドッグシッターをマッチングする事で、飼い主側は安心して旅行に行く事ができるサービスである。

預け主にとっては、ペットホテルに預けるよりかは犬好きで信頼のおけそうな人に預けるほうが安心して旅行に行けるという方も多いだろう。

預け主にとって心配なのは、預かる方がどういう方なのか?万が一自分の犬になにか合った場合はどうなるのか?という事ですが、



予約の際には個人の詳細ページにてその人の素性や過去のレビューなども
確認する事ができます。またDogVacayも予約前に預け主と預かり主が直接会ってお互いの事を確認することを推奨しています。


また24時間のカスタマーサポートや無料保険、デイリーで自分の犬の写真が送られてくるなど、徹底的に預け主が安心して旅行に行けるように注力しています。

競合サービスとして「Rover」というサービスも出てきているので今後要注目です。


シェアリングエコノミー系のサービスは各国の法規制などによって展開のし易さ難しさがありますが、今後日本でも大きな可能性が感じられるので今後に要注目です。

今日はこの辺で。



2014年12月4日木曜日

不動産業界に切り込む注目のスタートアップ4選

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本日は、今後数年で大きくマーケットルールが変わっていくことによって、スタートアップ参入の余地が増えるかもしれない「不動産」の領域についてまとめてみました。

■マーケットルールの変化

現在不動産市場の中でも特に賃貸不動産の業界においては、大きく2つの法改正が起ころうとしています。

①「重要事項の説明義務」における「対面」説明義務の緩和
②「賃貸借契約」における「原状回復義務」の緩和


不動産の賃貸契約における「重要事項説明」の対面説明義務が緩和されることによって、Skype等を用いてオンライン上でお客様とやりとりすることが可能になるかもしれません。

これまでは実際に店舗に行かなくてはいけなかった賃貸契約のやりとりがオンライン化されることにより、これまでかかっていたコストが削減され、引っ越し費用が少なくなる可能性が出てきました。

また、引っ越しの際「不要な家具を引き取ってもらえませんか?」と困っている友人を身近で見られたことはないでしょうか。

原状回復義務が緩和されることによって、引渡し時に家具などを完全に処分する必要が無くなると、店舗の「居抜き」のような引っ越しが可能になる世界がくるかもしれません。

これまで、借り主側が引っ越し時に発生していた費用は以下の3つでした。

・不動産仲介手数料
・敷金礼金
・引っ越し費用

不動産、特に賃貸市場における世の中の大きな流れは、上記の費用がどんどん低価格化(無料化)する方向に進んでいっていると感じます。

引っ越しの費用が限りなくゼロに近づいていけば、引っ越しにともなう金銭的負担が軽減され、自分の好みや気分に合わせて住む場所をどんどん変えていく、というライフスタイルも可能になるかもしれません。

本日のProduct Picksでは、今後数年で大きく変革が起こりそうな不動産市場に取り組むスタートアップをいくつかピックアップしてご紹介します。

■仲介手数料無料化


不動産仲介業の再定義を目指すイタンジ株式会社が運営する「ヘヤジン」「ヘヤジンプライム」は、ネット専業かつ無店舗型の不動産仲介の形を目指すことによって、全物件仲介手数料無料を実現しようとしているサービスです。


サイトのトップがかっこいい…!不動産オウンドメディアのようなトップページで、初見では不動産情報サイトとは思えません。それぞれの記事はどれも読んでいて面白く、不動産サイトの新しい形だなーという印象です。

 https://prime.heyazine.com/top


仲介手数料無料、来店不要のサービスで不動産を紹介してくれるようです。

トライアル会員(無料)とプライム会員(月額700円)の2種類があり、プライム会員は大手ポータルサイトで掲載できない非公開物件へのアクセスが可能になるようです。

ヘヤジンプライム内の検索画面では不動産選定時の諸条件をかなり細かく設定出来ました。登録件数も多そうな感じがして、良さそうですね!今後の更なるサービス展開を期待しております。


「仲介手数料の時代に終わりを告げる」不動産紹介サイト「Nomad.」。初月無料、2ヶ月後からは月額800円の会員制サービスで、現在登録者数3,000人ほど。
 http://asensuous.jp/

「成功報酬」の仲介手数料ビジネスの中で、契約を決めた少数が通る「出口」で高額の仲介手数料を取るか、それとも部屋探し中の多数がくぐる「入り口」で少額の利用料を取るか、決断を迫られた鈴木社長は、絶対の自信を持って後者を選択したそう


デモ動画ならぬ、サービス紹介ラップ動画がありました。この動画、サービス概要が分かりやすいのに、かっこいい!鈴木社長も出演されてますね。



イタンジ伊藤社長同様、アセンシャス鈴木社長も「無店舗型の営業が不動産屋の未来形」だと語っておられ、不動産業界を本気で再定義しようとされているんだなーという印象です。

前述したマーケットのルール変更によっても、店舗型不動産の市場変革は一気に加速しそうですね。

■プロフェッショナル営業マンからの物件提案


不動産業界の「当たり前」と他の業界での「当たり前」の乖離、そこから生まれる歪みがユーザーさんにとって不利益となっていることを解決する「ietty」
 https://ietty.me/

デモ動画がありました!やっぱり動画があると分かりやすいなー。

 http://vimeo.com/99309578


iettyは手数料を無料化するというよりは、iettyのデータベースを使って色々な不動産屋さんが提案してくれるところがポイントのよう。お店来店時に1,000円、お部屋決定時に最大45,000円のキャッシュバックがあるようです!
 https://ietty.me/

見学前のチャット相談は今風ですね!使ってみたいなあ。
 https://ietty.me/

サイバーエージェントの人(この方、私の元上司ですね)も即決したようです。
 https://ietty.me/


不動産屋さんに行って一番「あちゃー」となる瞬間って、いけてない不動産営業マンの方にご対応いただい(てしまっ)た時だと思うのですが、iettyさんは厳選された営業マンが不動産物件をキュレーションして提案してくれるようなので、安心ですね。

不動産営業マンの方に評価が溜まっていく仕組みや、ランキングなども搭載されており、アグレッシブかつ優秀な不動産営業マンさんから能動的な提案が受けられそうな印象です。不動産におけるビズリーチさんのような立ち位置になっていくのでしょうか。直近では大型の資金調達もされたようなので、今後が楽しみです!

■リアルな口コミのデータベース


 http://www.mansion-note.com/
日本最大級のマンション口コミサイト、「マンションノート」。マンション物件に特化し、「マンション選びに助け合いの輪を」生むべく、「生の声」を収集しているデータベースです。

マンションノートの利用は完全無料。だからこそ、口コミの信ぴょう性を保つために色々な工夫をされているようです。

「良い点」と「気になる点」2つの口コミを必ずセットで投稿するようにすることや、すべての口コミ投稿を事務局さん側で審査してくれているよう。「善意の投稿サイクル」とあるように、CGM媒体だからこそ、ユーザー同志のポジティブサイクルが回ると強いですよね。
 http://www.mansion-note.com/

リクルートさんの「SUUMO」とも先月提携が発表され、「SUUMO」のエリア情報ページに対して、「マンションノート」が所有する日本全国の口コミ表示が可能になったようです。大手事業会社さんとの連携事例は素晴らしいですね!


ユーザーさんにとっても、信ぴょう性の高い真の口コミが表示されることで正しい意思決定が増えそうで、とても素晴らしいと思いました。

■不動産業界の今後

そろそろマーケットルールの変更があるのではないか、という所でいくつかのスタートアップをご紹介させていただきました。

不動産業界は既存のプレイヤーさん達が強い分、市場の課題を正しく理解してアプローチすることが出来れば、非常に大きな市場規模が広がっているので、とても魅力的なマーケットだと思います。

引っ越しにかかる費用が無くなっていくことで引っ越しのハードルがどんどん下がっていき、「住む場所」の流動性が今後どんどん高まっていくのではないでしょうか。

「引っ越し」ってお金もかかるしめんどくさいですけど、「知らない場所での新生活」ってワクワクしますよね。

AirBnBは日単位~週単位での家貸しですが、3ヶ月~半年~1年弱といったスパンで引っ越しを繰り返せる世界が来るかもしれません。

となると、大家さんと不動産管理会社さんは高まる引っ越しニーズに応えなくてはならないので、そちら側にもイノベーションが起こりそうですね。

上記でご紹介したスタートアップの社長さんは、皆さん不動産業界で働かれていたご経験を持ち、近しいビジョンを持たれている方々のようなので、ユーザーさんにとって最高の不動産選びが出来る未来が来る事を期待しています!