2015年4月8日水曜日

特化型AIに未来はあるか?

CAVの三田です。

3月末に開催されたY combinatorのDemo Day登壇企業、100社超のリストを改めて見返しておりましたら、医療系増えたな―とか色々と思う所はあったのですが、やはり個人的には以前から気になっているLuka(Talkto.ioとして過去にブログで紹介しました。)が明らかに異彩を放っているわけです。

OSが内包できるような粒度ではゼロから創る意味はないんですが、特定の領域に特化してUXを磨いたAI系サービスはスタートアップでも戦う余地があると思ってて、これから徐々に増えるんじゃないかと。

そんなわけで本日はYcomのDemo Day登壇企業の中から、AI系サービスを2つご紹介します。




日本でも使えたらいいのに!と熱望してやまないアプリ、Luka。
最近では1日平均2回は誰かにLukaの紹介をしている気がします。
元々はロシアのスタートアップなんですね。現在はSan Francisco周辺エリアしかカバーされていないのでSF系のスタートアップかと思っていましたが、どうやら最初はMoscowからNewYorkに来て、その後SFへと移ったようです。

アプリは日本のAppstoreアカウントからもダウンロード出来るようになっているので、是非触ってみてください。痺れます。

2014年12月にYcomから140K$を調達。
2014年8月時点でエンジニア10人が居た模様。(出典:Pandodaily
今後はホテル、旅行、レジャーなどへ範囲を拡大していく予定だとインタビューで答えています。

Founder兼CEOはEugenia Kuyda氏、共同FouderはPhilip Dudchuk氏。

Kuyna氏はコラムニスト→編集者→コンサルタント→ブランディングエージェンシー設立(Founder)→Luka創業と、編集者やライターとしてのバックグラウンドをお持ちのようですね。

一方Dudchuk氏は自然言語解析の開発者→セマンティック・プロジェクト責任者(後に法人化)→チャットベースで金融サービスを受けられるソフトを開発→Luka共同創業、ということで言語解析のバックグラウンドとチャットベースでのサービスの開発経験がある方のようです。

最初の依頼さえうまくミートさせられることが出来れば、フローチャートに入れることさえできればテンプレートで疑問を解決して特定の解まで導くことが出来るはずなので、1番最初の返し方が最も重要ですね。


2月21日リリースのアプリ、Magic。合法なものでれば何でも依頼可能なサービスです。
日本語レビューはこちらに詳しく書かれています。→ リンク先:ITMedia

こちらはどこまでAIで対応しているのか分かりませんが、Magicianと呼ばれるSMSの相手が24時間対応でSMSを返信してくれ、法律の範囲内であればどんなものでも届けてくれるサービスになっています。

記事では「虎」も頼めるよ!となっていますね。
出資を受けているかどうかは不明です。
以前ブログで取り上げた、テキストベースのコンシェルジュサービス「Jarvis」に近いサービスですね。固定費がかからないことが違いでしょうか。

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疑問や要望をカタマリで投げると、コレっていう答えがクイックに返ってくる体験は衝撃的です。
スマート予約を使った便利さに感動して以来、AIxチャットベースでサービスが提供出来る領域、課題が解決できる領域をずっと考えています。

近いものをイメージしてた!まさにこの辺りの領域やりたかった!という方がいれば、是非ディスカッションしましょう。