2015年3月31日火曜日

2015年メキシコで今流行っているスタートアップ4選

Hola! CAVのフェルナンドです!
メキシコからやってきました!

しかしまあ、日本人は意外とメキシコのことを知らないですな。
ショックです。。



メキシコという国を日本人にもっとアピールしたい!
メキシコ大使目指します!Si!

今回は、今中南米の発展途上国の中で、注目を浴びてるメキシコについてと、
そこで大きな資金調達をしてるスタートアップを紹介しまっせ。



まず、メキシコって人口12300万人!日本とほぼ同等にも変わりません!
しかも、国民の平均年齢は27.3歳となんとまあ若いこと! GDPだと1.26USドル(世界12)と、ラテンアメリカではブラジルに次いで2番目の大国!Bueno!
かつ、最近は、新しい改革で、高い経済成長と規制緩和を実現してます!また、スペイン語圏の入口ということもあって、中南米参入を狙う米国企業は大概メキシコから参入を仕掛けることが多いっていう流れ!Gracias!


ここまでを説明しても、よく言われるのが、でもメキシコってインターネットあまり普及していないんじゃないの?という偏見でして。ちょと待てちょと待て。



(Source: eMarketer.)

実はメキシコはインターネットとしても大国でして!Que Bueno!
2014年の統計ではメキシコのインターネット・ユーザーは世界10(5920万人)Facebookユーザーは世界5位、Twitterのユーザー数は9位。その他インターネットの普及率、デバイスの普及率も高い!


このメキシコという市場にメキシコの投資家達は2014年までEC市場に大きく注目をしていたんですが、2015年には大きく2つの分野に注目をしているようです!!一つ目がFin Tech、もう一つが輸送サービス!Interesante!


Alta Venturesをはじめ、500 StartupsWayra Mexicoといったメキシコの代表的なVCもこれらの領域に関係するビジネスには注目を置いています!今日はその中でも、最近大型資金調達をしたもの、また今年大型資金調達が期待できるStartupを中心に紹介していきます!



Paypal Mexicoの創業者であるAdolfo Babatzがメキシコ版SquareCoineyPayClipを創業して、昨年の12月に5.2M$の資金調達に成功しています!PayClipは月額料金不要である代わりに、1回の取引につき3.6%の手数料と割賦契約に手数料を取っていますが、消費者に対して無利子の1年間の分割払いのサービスを提供することができるという点でユーザーにとってはありがたいです。Bueno!!
また、安全面に関しては、取引が処理する前に、消費者の身元を確認するために必要なSMS型デュアル認証システムで対処しています!Bien!




P2Pのオンラインプラットフォームにて小口融資サービスを提供しているKuboはこれまでに4.1億の資金調達をしています!Kuboは、信頼できる借り手を信用力のある投資家と繋げるオンラインの金融プラットフォームを提供していて、メキシコのマイクロファイナンス分野におけるパイオニアです!

金融系のサービスの成長に合わせて、人や物の輸送に関するサービスも今年は大きな注目を受けている分野のうちの一つです!



また、クラウドの資産の管理および保護サービスを提供しているNuveも昨年12月末に1.1M$の資金調達をしています!Nuve2012年のIBM主催のSmartCamp Mexicoで優勝しています!No manches!ここは、貨物や、燃料、タイヤ等を泥棒対策としてモニタリングする貨物輸送サービスです。これは、泥棒がいつどこで輸送貨物を盗むのかを把握するのに、輸送貨物の動きをトラッキングするセンサーを使っています。強盗の犯罪率の高い、なんともメキシコらしいサービス!




メキシコ版ZipcarであるCarrot.mxは、メキシコで一番最初にカーシェアサービスを提供し始めた会社です!2015年には、昨年の4月の200万ドルの資金調達も行っていて、それに合わせて2015年はさらなる拡大をはかっています!
今年には会員数1万人および車の保有台数300台超を目指していくとのこと。来年にはドイツのCar2GoDrive Nowも参入してくるというほど、今メキシコの輸送型シェアリングサービスはホットな市場なのです!Bueno!


まとめてみると、IT技術を使用することでセキュリティ関係の効率化を図るビジネスが大きく流行っているように思います!!

今後メキシコのことをもっと紹介をしていきます!そして目指せ、メキシコ大使!


Adios!

2015年3月19日木曜日

Bitcoin2.0 blockchainの可能性

久しぶりのブログ更新です。

ブログの更新が空いている時は仕事を頑張っていて、ブログの更新頻度が上がっている時は時間が余っているとか、そのような事実は一切ございません。サイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)の三田です。

今日はBitcoinの根幹を成すシステムであるblockchainを活用したスタートアップを6社まとめてみました。

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・blockchainとは何か


本題です。まず、blockchainとは何か?についてはこちらをご覧ください。
元々blockchainはBitcoinの取引履歴を記録するための概念だったのですが、この概念を利用することで、様々なことに応用できるのではないか?という発想で、世界中のスタートアップがblockchainの概念を活用すべく、多様なアプローチからプロダクトへの落とし込みが始まっています。


・前段



そもそもインターネット自体はユーザーに対して提供されたインフラであり、特定の会社による中央集権型の構造ではありませんでした。しかし、GoogleやFacebookのようなもはや社会的インフラと言ってもよい会社が生まれ、人々が息をするようにそれらのサービスを利用するようになった結果、ありとあらゆるデータが特定の会社に集まりつつあります。

blockchainは特定の会社がサーバーを管理する構造ではなく、端末1つ1つがP2Pで繋がる形を利用するため秘匿性を保った状態で情報をやりとりすることが可能になります。自分が投稿した内容やコミュニケーションした内容は自分たちに帰属するものであり、誰かに取られたり活用されるべきものではないんじゃないか?という議論が出てきたところから、blockchain関連のプロダクト開発が始まったと理解しています。

そんなわけでインターネットに代わる概念になるのではないか?と注目がじわじわと上がってきているBlockchainですが、あまりにも概念が大きすぎて理解に苦しみます。インターネットが普及する前に、インターネット以後の世界を想像するのが難しかったのと似ているかもしれません。そんなわけで、まずはプロダクトを見て行きましょう。


・ストレージ&ファイルシェア



「預ける」ストレージを特定の会社のサーバーではなく、P2P型でネットワークにアクセスするユーザーが保有しているPCの容量を提供することで、秘匿性を保ったストレージ、ファイルシェアが可能なサービス。
Storjについては自分のPCのストレージを提供することでBitcoinを得る事ができるようなスキームにしているよう。












・マーケットプレイス



Bitcoinを使った取引。誰からもトラッキングされないマーケットプレイス。



・SNS


twitterのようなマイクロブログサービス。完全匿名で全てのIDが秘匿化されているため、個人を特定することが出来ない。

・メッセージングアプリ


P2P型のメッセージングアプリで、メールクライアントなどと違ってログが残らず、覗き見られる心配がない。


・アプリ開発プラットフォーム


Blockchainベースでのアプリ開発支援サービス。クラウドファンディング経由で6M USDを調達。




・まとめ


インターネットが完全なるインフラとして整備された結果、自らが発した電子情報の所有権やプライバシーについての議論が始まりつつあるのかな、という感想です。(※小学生並)

勿論、何かが進化する場合には何かを失っているはずです。blockchainによって秘匿性が高くなったことで失うものもあるはずで、情報の信頼性や抑止力(悪用可能性)を失ってきているのかもしれません。

秘匿性が高まると「相手は誰か?」という情報の価値が上がり、よりリアルな繋がりに戻ってくるような気もします。そんな妄想エントリですが、今日はこの辺で。