2015年3月19日木曜日

Bitcoin2.0 blockchainの可能性

久しぶりのブログ更新です。

ブログの更新が空いている時は仕事を頑張っていて、ブログの更新頻度が上がっている時は時間が余っているとか、そのような事実は一切ございません。サイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)の三田です。

今日はBitcoinの根幹を成すシステムであるblockchainを活用したスタートアップを6社まとめてみました。

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・blockchainとは何か


本題です。まず、blockchainとは何か?についてはこちらをご覧ください。
元々blockchainはBitcoinの取引履歴を記録するための概念だったのですが、この概念を利用することで、様々なことに応用できるのではないか?という発想で、世界中のスタートアップがblockchainの概念を活用すべく、多様なアプローチからプロダクトへの落とし込みが始まっています。


・前段



そもそもインターネット自体はユーザーに対して提供されたインフラであり、特定の会社による中央集権型の構造ではありませんでした。しかし、GoogleやFacebookのようなもはや社会的インフラと言ってもよい会社が生まれ、人々が息をするようにそれらのサービスを利用するようになった結果、ありとあらゆるデータが特定の会社に集まりつつあります。

blockchainは特定の会社がサーバーを管理する構造ではなく、端末1つ1つがP2Pで繋がる形を利用するため秘匿性を保った状態で情報をやりとりすることが可能になります。自分が投稿した内容やコミュニケーションした内容は自分たちに帰属するものであり、誰かに取られたり活用されるべきものではないんじゃないか?という議論が出てきたところから、blockchain関連のプロダクト開発が始まったと理解しています。

そんなわけでインターネットに代わる概念になるのではないか?と注目がじわじわと上がってきているBlockchainですが、あまりにも概念が大きすぎて理解に苦しみます。インターネットが普及する前に、インターネット以後の世界を想像するのが難しかったのと似ているかもしれません。そんなわけで、まずはプロダクトを見て行きましょう。


・ストレージ&ファイルシェア



「預ける」ストレージを特定の会社のサーバーではなく、P2P型でネットワークにアクセスするユーザーが保有しているPCの容量を提供することで、秘匿性を保ったストレージ、ファイルシェアが可能なサービス。
Storjについては自分のPCのストレージを提供することでBitcoinを得る事ができるようなスキームにしているよう。












・マーケットプレイス



Bitcoinを使った取引。誰からもトラッキングされないマーケットプレイス。



・SNS


twitterのようなマイクロブログサービス。完全匿名で全てのIDが秘匿化されているため、個人を特定することが出来ない。

・メッセージングアプリ


P2P型のメッセージングアプリで、メールクライアントなどと違ってログが残らず、覗き見られる心配がない。


・アプリ開発プラットフォーム


Blockchainベースでのアプリ開発支援サービス。クラウドファンディング経由で6M USDを調達。




・まとめ


インターネットが完全なるインフラとして整備された結果、自らが発した電子情報の所有権やプライバシーについての議論が始まりつつあるのかな、という感想です。(※小学生並)

勿論、何かが進化する場合には何かを失っているはずです。blockchainによって秘匿性が高くなったことで失うものもあるはずで、情報の信頼性や抑止力(悪用可能性)を失ってきているのかもしれません。

秘匿性が高まると「相手は誰か?」という情報の価値が上がり、よりリアルな繋がりに戻ってくるような気もします。そんな妄想エントリですが、今日はこの辺で。

 

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